Big Muff Pi Original
ジミヘン、サンタナ、果てはコーンまで多くのプロフェッショナルを魅了したオリジナル機はそのままスィートでサスティーンの効いた感動のサウンドを再現してくれる。
このモデルは1980年前後くらいに登場したフェイスのもので、ノイズもかなり押さえられている完成系に近いものだ。
このユニットを再製作するにあたっては並々ならぬ困難があった。ニューヨークのマンハッタンのど真ん中で現在このような製品を組み込むこと自体が無謀である。
なにせマンハッタンの地価は当時の日本のバブルの土地狂乱にも匹敵するくらいの高さ!
しかも今時アルミを曲げた前時代的なケースの型を起こすほどバカバカシイことはない。
これは単なるMADE IN USAではなく、MADE IN USA NEW YORK CITYなのである。
■タイプ:ギター用エフェクター
■Big Muff PI
■ディストーション
■電源:9V電池
■寸法、重量:139W×73W×173D mm、700g
Big Muff Pi Originalに関連する動画
Big Muff Pi Originalに関連するレビューやコメント
- 甘く、粘りがあり、他の楽器を圧倒する程太く、粒立ちの荒い音。
まさにファズらしい個性的な音です。
あまりにも太い音と荒さゆえ和音は潰れ、細かなフレーズにはほぼ対応できません。
ただしサスティーンを活かした単音のフレーズ等、「らしい」フレーズを弾いた時には圧倒的な攻撃力を発揮します。
また、グランジやガレージロック等のジャンルによく合います。
使いどころを見極めればこの上なく強いペダルです。 - 単音リフには音がつぶれてしまい不向きですが、コードリフに使うといいかと思います。
単音弾きにはあまり向かないかも知れません。
カオスのように暴れまくりたいのならサスティーン全開にすれば破壊的な音になります。
サスティーンの使い方を見極めれば非常に攻撃力のあるファズです。
グランジロックのイメージがよく合うペダルですね。 - 非常に有名なエフェクターですが、少々扱い方に慣れが必要です。
誰にでもおすすめできるとか、初心者向きという感じではないです。
ピッキングのニュアンスは完全に失われるので、前段にオーバードライブ系をつなぐ方が使い易いです。
チューブスクリーマー系が定番かな。
このエフェクターの回路の特徴として、トーンコントロールにより中域が失われてしまいます。
そのため、ベースなどに使うと、ベースの勢いのある音域が失われ、全く聞こえなくなってしまいます。
基盤に銅線一本を追加する加工をするだけで、このトーン回路を無効化し、音域をフルに出すことができます。
一応アダプタ端子も付いていますが、このエフェクターは、マンガン電池を一本入れると、(演奏しない時にジャックからシールドを抜きさえすれば)数年間は電池の交換の必要がないです。音質の観点から言っても、マンガン電池の仕様をおすすめします。
私がギターを録音するときに、ほぼ必須となっているエフェクターです。
これからも末永く愛用していきたいと思います。
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